blog / 推薦入試世界史小論文英語高3生高2・1生高卒生
2025年04月07日
次郎くん
林田さんは、慶應大学なんですよね。僕も慶應が第一志望なんです。今日は勉強法とかいろいろ教えてください。
そうなんだ。実は僕は指定校推薦で合格できたんだけど、ダメだった場合も考えて、一般で合格できるように勉強してたんだよ。
林田くん
次郎くん
そうだったんですね。指定校推薦を受けようと思ったのは、いつ頃だったんですか?
高校3年の春だよ。それまでは推薦には縁がないと思っていたんだ。だけどAOなんかの場合、高校1年から対策する子もいるらしいよ。
林田くん
次郎くん
そんなに早くから対策する人もいるんですね。
推薦を受けるなら、準備にある程度時間がかかるから、入試方式は早めに調べた方がいいよ。
林田くん
次郎くん
そうですね。まずは出願条件を調べてみます。ところで入試科目は何だったんですか?
小論文と志望理由書とこれまでの履歴書だったよ。
林田くん
次郎くん
小論文があるんですね。小論文ってあまり書いたことがないんですけど、林田さんはどんな対策をしたんですか?
夏期講習で倉田先生の小論文の講義を取ったんだ。「日本の地方議会の選挙について、問題点や改善策を4000字で述べよ」という課題だったので、1か月かけて先生と作り上げたよ。
林田くん
次郎くん
小論文を書くためのポイントはありますか?
課題が出ていて、ある程度時間があるタイプの場合、徹底的に下調べと情報収集するのが大事だよ。これは絶対必要だと思う。
林田くん
次郎くん
徹底的に、、ですか?
最初に問題に関連した報道をかき集めるんだ。問題点の中に「無投票の状況がある」というのがあったんだけど、あまり耳にしたことがなかったので、その問題に関連した書籍や論文に目を通したよ。
林田くん
次郎くん
書籍や論文はどうやって探したんですか?
Google Scholar(グーグルスカラー) で、論文を検索して、印刷して目を通したんだ。あとは東京都の図書館に行って学術論文雑誌を借りたりね。
林田くん
次郎くん
ネットにある表面的なものでなく、書籍や論文をもとに情報を集めていく必要があるんですね。
そうなんだ。どんな人がどのように論じてきたのかを確認して、自分が進めていく論文の方向性を定めていったんだ。
林田くん
次郎くん
なるほど。
方向性が決まったら、文体やどういう風に情報を並べていくか、述べようとしている内容や主張が、課題や聞かれている内容にふさわしいものかチェックしたんだ。
林田くん
次郎くん
その後、論文を練り上げていったんですね。
小論文にしても志望理由書にしても、聞かれていることに寸分のもれなくきちんと丁寧に答えていく、隙をつぶしていくのが一番重要だと思う。ここが一番苦労した点だね。
林田くん
次郎くん
一般入試の対策はどうしていたんですか?慶應の英語や世界史は、見たことのないものが出てくるという話がありますが?
英語の場合、特定の単語集、たとえば「鉄壁」から出てくる傾向があるとかいうものでもないんだ。単語帳を熱心に覚えるのはもちろんだけど、プラスワンが必要だと思う。
林田くん
次郎くん
プラスワンですか?
通っていた高校が英語教育に熱心だったこともあるんだけど、朝早く学校に行って、ニューヨークタイムズを読んで、英語力を高める努力をしていたんだ。入試の先の英語力を養うつもりでね。
林田くん
次郎くん
えっ。そんなことまでしていたんですか?
慶應や早稲田は、くせの強い単語を出してくるんだけど、過去問や授業で問題演習をやったとき、みんなが目が点になるような英単語を、自分では読めていたんだ。
林田くん
次郎くん
なるほど。慶應はそういう人が欲しいんでしょうね。
世界史も資料集の隅から隅までもれなくやるのは大事だと思う。僕は、その上で先生が使う参考書、資料集にも目を通して、高校参考書以上の知識を得るように努めていたんだ。
林田くん
次郎くん
高校参考書以上の知識を得る努力が必要なんですね。
過去問の周回も効果がある手段だと思う。だけど、大学に受かるための勉強でなく、その先も考えて知識を集めるようなモチベーションでやった方が、知識は身につくんじゃないかな。そういう志で受験してくる学生を求めているのが慶應だと思うよ。
林田くん
次郎くん
なるほど。やっぱり慶應は一味違いますね。
慶應志望の子は 英語に苦しむ子が多いと思う。過去問や英語の長文を徹底的にやりこんで、わからなくても継続的にアタックしていくことが大事だよ。読めなくて苦しい時期はあるけど、ふとした時にふっと文章がさらりと読めるようになるから。
林田くん
次郎くん
そうなんですね。頑張ります!
次回のブログは5月5日(月)です。
お楽しみに。