慶應義塾大学 商学部 小山叶夢君(中央)とお母さま(右) 代表小村(左)
『多磨ヨビには高1の3学期に入塾しました。受験勉強のスタートを早く切ることで“学力が上がるエネルギーと成果”は本番で大きくなります。』
「受験は戦略を立てる!」目標を持って、計画的に勉強することで、第一志望の慶應義塾大学に見事に現役合格をした小山叶夢君。慶應と合わせ上智・明治・立教ほか合計10大学13学部に合格しました。得意科目と苦手科目を配分よく勉強し、受験当日には最高のコンディションで臨めるように体調管理にも気を配りました。小山君とお母さまにお話をお聞きしました。
〈 目次 〉
・ 強みを活かす受験対策で慶應義塾大学に合格
・ 目標とスケジュールを立てて得意な科目と苦手な科目を勉強する
・ 365日使える自習室の存在は大きい
・ 受験日に最高のコンディションになるようにスケジュールを立てる
― 最初に自己紹介をお願いします
慶應義塾大学商学部2年生の小山叶夢です。現在は日吉キャンパスで学んでいます。テニスサークルに所属して、大学生活を満喫しています。出身校の帝京大学高校のパンフレットにも慶應義塾大学合格者として掲載していただきました。
多磨ヨビには高校1年生の3学期からお世話になりました。合格できたのは、先生方のご指導のおかげだと思います。
― 受験校の数と合格校の数が多いですね
そうですね。浪人をしたくはなかったので、二桁の大学を受験しました。受験数が多いように見えるかもしれませんが、実際は日程を考慮したり、共通テストを利用したので、それほどの負担はありませんでした。日程に関しては、心身のコンディションを重視して、3日連続の受験は避けました。
― 志望校はどのように決めましたか?
自分が行きたい大学を選び、コロナ禍に伴い、対面のオープンキャンパスがなく、個人的に足を運び、志望校を決めました。“自分の学力を活かすことができる科目で受験できる大学を選ぶ”など、戦略的に考えました。英検に合格しておくと点数が加算される大学もあります。受験方式はユニークになっているので、情報を持っておくことが大切だと思います。
当初は横浜国立大学を目指しましたが通学距離が遠いため、慶應義塾大学に切り替えました。この段階で、力を入れる科目も変えました。早稲田大学商学部は国語がありますが、慶應義塾大学(商学部A方式のみ)は英語、数学、世界史で受験できるので、自分の強みを活かせると思いました。受験校に関しては、多磨ヨビの先生方のアドバイスも参考にさせていただきました。
お母さま:私の役割はスケジュール管理です。受験日はもちろんですが、出願と合格発表、入学金の支払い期日などを表にして管理しました。まるで、プロジェクトマネージャーのようでしたが、入学金の支払いなど、ムダはなかったですね。
― 多磨ヨビに入塾したきっかけを教えてください
母に勧められて、体験授業に参加しました。水島先生の数学の授業だったと思うのですが、これまでに聞いたことのないアプローチで驚きました。体験授業を受けて、多磨ヨビに入学することを決めました。
― お母さまが多磨ヨビを選んだ理由を教えてください
お母さま:以前から新聞に折り込まれるチラシを見て、「この予備校がいい!」と思っていました。中学時代は、渋谷の塾に通っていたのですが、学校が終わってから塾に行くまでの電車移動が大変だったので、予備校は多摩センター近くと考えていました。
・家から近い
・学生ではなくプロの講師
・自習室がある
という3点がポイントになりました。特に、先生全員がアルバイトではなくプロの先生であることは譲れませんでした。
1年生の3学期の入学を勧めたのは、チラシに書かれていた学力向上のS字カーブの話が理由でした。「エネルギーと成果は早くスタートさせる方が、効果が出やすい」という話に共感して、1年生からお世話になりました。
― 小山君は、入塾してみてどう感じましたか?
少人数制なので、先生との距離が近いと感じました。“担当ではない先生も私のことを知ってくれている”という安心感がありました。
― 受験勉強はどのような対策をしましたか?
国語が苦手であることはわかっていました。文系ですが、数学は得意で、英語と世界史も点数が取れていたので、自分の強みが活きる大学を選びました。慶應の商学部は、英語、世界史、数学で受験ができたので、力を発揮することができたと思います。しかし、文系で受験するに当たって国語は避けて通れません。色んな問題集で勉強をしましたが、長島先生の現代文を受講して成績が伸びました。37.5の偏差値が59.9まで上がりました。70%を90%にするのと50%を70%にするのとでは勉強法が違います。こうした点を長島先生はよくご存知なのだと思います。
― 得意教科と苦手教科の時間配分はどうしていましたか?
私の場合は、それぞれ半々くらいで、偏りがなかったと思います。得意科目は勉強も楽しいですが、点数の伸びしろが限られています。逆に苦手科目は楽しくはないですが、点数の伸びしろがあります。
やはり目標を立てるのが大切で、〇〇大学の〇〇学部に合格するためには、“どの科目をどのレベルにすればいいのか”を明確にしました。勉強時間は、“今日は何時から何時までどの科目のどこを勉強するのか”というスケジュールを立てていました。
― 目標達成に向けて、何を指標にしましたか?
模試の合格判定です。他には過去問を解きました。過去問は、時間を測って、実際の受験と同じ環境にして勉強をしました。
― 受験勉強をするお子さんの様子は、いかがでしたか?
お母さま:受験勉強中は制服姿しか見たことがないですね(笑)。学校から帰って、食事をして自習室に行って、帰ってきたらお風呂に入って寝る。翌朝は制服を着て学校に行くという繰り返しでした。非常に助かったのは自習室の存在です。夫がリモートワークになっていて、息子の学習スペースを確保するのが難しくなっていたので、365日使える自習室はありがたかったですね。
― ご自宅では、どのようなサポートをなさっていましたか?
お母さま:本人が努力をしているので、できるだけ口出しをしないように心がけました。とは言え、言ってしまうこともありますよね。夫は大切なことだけを話してくれて、細かいことに口を出さないタイプなのでよかったと思います。もし、夫婦で色んなことを言っていたら、プレッシャーを与えていたかもしれませんね。
重視したのは、手続き関連です。ネットで出願できますが、学校からの成績表は郵送になります。私も仕事をしていますので、郵便局に行く日程など、抜けがないようにチェックしていました。
― 受験勉強に役立ったツールはありますか?
タイマーが役に立ちました。本番と同じ環境で勉強をするためには、時間を測ることが大切です。光で時間を教えてくれて、音が鳴らないタイマーは自習室でも使うことができました。
― 受験を通して、苦しかった時はありますか?
実際の受験で合格ができなかったらと心配になった時です。志望校に行けないのではないかと不安になりました。
― 不安をどう乗り換えたのですか?
自分がやってきた勉強を信じました。不安はありましたが、本番では最高のコンディションになるように心がけました。
― 第一志望に合格した時はどんな気持ちでしたか?
当日は10時に発表でしたので、時間になったらスマホで確認しました。あまり緊張しないで確認ができました。合格通知のスクリーンショットを母に送りました。
― お母さまは、どんなお気持ちでしたか?
お母さま:職場にいましたが、連絡を見て、うれしかったです。同じようにお子さんが大学受験を経験した同僚がいましたので、一緒に喜んでくれました。
― 保護者から見て、息子さんの受験勉強はどうでしたか?
お母さま:親が代わりに受験することはできませんので、私たちができることは体調管理です。特に当時はコロナウィルスが蔓延していたので、感染しないように仕事は調整しました。
本人の努力が報われてよかったです。受験を通して成長したと思います。大学生になってからは、活動的になり、春休みはサークル合宿、運転免許合宿でほぼ家を空けていました(笑)
― 改めて、多磨ヨビのいい点を教えてください
1:自習室が365日使える
いつでも、集中して勉強ができる環境があることは受験生にとってありがたいと思います。
2:先生方が一人ひとりに親身に対応してくれる
質問には丁寧丁寧に答えていただけるので、わからない問題を解消することができます。
3:きめ細やかな情報力の高い進路指導
進路指導においては、得意科目を活かした大学と学部の情報をいただけたので、受験校を決めやすくなりました。多磨ヨビでは生徒の強みを活かす進路指導をしていただけます。
― お母さまはいかがですか?
お母さま:
1:少人数での授業
一人ひとりの生徒のことをしっかり見て指導していただける予備校だと思います。
2:親向けのガイダンス
受験対策は親の時とは大きく変わっています。特に「失敗しない大学選び」という氷嶋先生のガイダンスはとても勉強になりました。
3:早い対応力
生徒のことを考えていただいていますので、対応力があると思います。コロナ禍でも、いち早くオンライン授業を取り入れていただきましたので、安心できました。
― 印象的な先生と科目名を教えてください
水島先生の数学の授業ですね。問題を解くアプローチがこれまでに教わった先生と全く違いました。授業では毎回気づきがありました。文系ですが数学を武器にできたのは、水島先生のおかげです。
お母さま:大学の期末試験でも数学が苦手なお友達に教えることもあるようです。夜に声がするので何をしているのかと思ったら、お友達と電話で勉強をしていましたね。
― お母さまはどんなことが思い出に残っていますか?
お母さま:当時の資料を見る度に、思い出すことがたくさんあります。1番の思い出は、明治大商学部受験前日のことです。雪の予報が出ていたので、大学に隣接する「山の上ホテル」に前泊しました。初め私はリーズナブルなビジネスホテルを考えていたのですが、夫は受験当日最大限の力を発揮できるようにと、ハイクラスなホテルを勧めてくれたので、息子と宿泊したことなどが楽しい思い出ですね。結果は合格でした。
― 最後に後輩のみなさんにアドバイスをお願いします
受験勉強は質と量のバランスが大事だと言われていますが、「勉強時間を単に長くすればいい」ということではありません。目標を持って、計画的に勉強をするといいと思います。加えて受験日に最高のコンディションになるように、スケジュールを立てればいいと思います。受験生はオリンピック選手と同じように、本番に得点を取れるための勉強や体調管理をしてください。
後は、バランスのいい食事と睡眠ですね。受験は、無理な受験日程を組まずに、戦略的に考えるといい結果が出ると思います。
― お母さまからもお子さまが受験に臨む保護者の方にメッセージをお願いします
お母さま:お子さまの受験に100%集中しないことだと思います。エネルギーを注ぎすぎると、プレッシャーになってしまいます。一方で、模試の成績が良かったら、子どもと一緒に喜んだり、自分にご褒美をあげてもいいと思います。
ぜひ、みなさまも多磨ヨビで志望校に合格していただきたいと思います。先生方にはお世話になり、本当に感謝しています。
【小村代表】
授業と面談を通して私が小山君と接した感想をひと言で表現すれば、「芯の強さ」でした。一見、寡黙ではありますが、戦略的な受験勉強をしっかりと実践しました。「この勉強をいかに志望校合格に役立てることができるのか」と常に考えていました。目的に向かって日々前進し、「何が何でも慶應義塾大学に入学する」という意思を完遂しました。見事だと思います。
また、小山君の慶應義塾大学合格の結果にはご両親の温かいバックアップがあったことも見逃せません。お二人とも忙しくお仕事をなさっているにも関わらず、しっかりとサポートをなさっていました。サポートの方法は本人の自主性を活かすために側面からなさっていたことも印象的です。「私の役割はスケジュール管理」とご謙遜なさるお母さまは「できるだけ口出ししない」ことを心がけておられました。お父様も雪の予報が出た受験前日には高級ホテルへの前泊を勧められました。
親という漢字は、「木に立って見る」と書きます。親の役割は、子どもの幸せを願いつつ、重大な関心を持ち、その行動を静かに少し離れた場所から見ることかもしれません。
そんなご両親の愛情が小山君の「芯の強さ」を育み、慶應義塾大学への合格に導いたのではないかと思います。
合格による ①お子様の幸せ は、 ②そのご家族の幸せ そのものです。それは同時に ③私たち教職員の幸せ でもあります。こうして、本校が広く社会的に認知されていくことは ④私たち教職員の家族の幸せ にも直結します。そんな小さな幸せの集合体こそが ⑤社会の幸せ だと思うのです。私たちは、こうした小さな幸せづくりに全力投球したい。本校の基本理念〝幸せ五則〟です。