多磨高等予備校、数学講師の水島です。
記述式問題の導入が見送りとなった大学入学共通テスト。
センター試験と変わらないのではないかと思う人もいるかも知れませんが、出題の仕方が大きく変わり、難しくなると考えられます。
今日は、大学入学共通テストの数学は、どんな試験になるのか、新入試に向けて、今からどのような対策をしていったらいいのかお伝えします。
新型コロナウィルスが拡大していく中、落ち着かない日々を過ごしていると思いますが、来年の入試では不安がないよう、準備を進めていきましょう。
花子さん
来年から大学入学共通テストが始まりますが、過去問もないのでとても心配です。
そうだね。試行調査(プレテスト)を見ると、全体的に考えさせる設問が増えている。センター試験と比較して難しくなったと感じる人が多いだろうね。
水島
花子さん
難しくなるんですか・・
知識・技能に加え、「思考力・判断力・表現力を重視する試験」になるので、単純に計算問題を解いているだけでは対応できないと思った方がいいね。
水島
花子さん
えっ?計算問題を解いているだけじゃダメなんですか???
そうなんだ。「思考力・判断力・表現力」を身に付けるには、ひとことで言ってしまうと、「日本語の読解力」と「記述力」が必要になるんだ。
水島
花子さん
マーク式なのに「日本語の読解力」と「記述力」が必要なんですか??
必要だ。今現在、世の中には多様な考え方が生まれて「必ずしも答えは一つではない」という場面が多くなり、そうした社会に対応できるよう、より思考力・判断力が問われる内容になっている。
水島
その点を考えると「日本語の読解力」と「記述力」が必要な事は間違いない。いまからそれを話そう。
水島
試行調査の問題を見ればわかると思うけど、
1.グラフや図表が増えた
2.会話文など、日本文での出題が多くなった
という特徴があるんだ。
水島
花子さん
「これが数学の問題?」と思うようなものもありますね。
「日常生活の問題の解決に数学を活用できるようにして欲しい」という狙いがあるので、面白い問題だとは思うけれど、非常に読みづらいよね。
水島
花子さん
どうしたら良いんでしょう?
今から対策していけば大丈夫だよ。
水島
まずは計算に不安がない状態にしておくことだね。出題形式が変わったと言っても、結局は三角関数の問題だったり、不等式の証明だったりするからね。
水島
花子さん
三角関数や不等式の計算のような基本ができていなければ、お話にならないってことですね。
出題の仕方が今までと違うだけで、数式を解くことに変わりはないからね。
水島
次に必要なのは読解力だ。大学入学共通テストでは、比較的長い日本文での出題が多い。問題文を読んで、何を問われているのか理解する力が必要になるんだ。
水島
花子さん
試行調査の問題を実際に解いてみましたけど、すごく時間がかかりました。
問題文を読み解く必要があるので、数式で出題されるより時間がかかるね。文章読解が苦手な人は、数学だけでなくそれ以外の教科でも文を深く読むようにして、鍛錬することだね。
水島
問題を解くときには、ただ計算して終わりじゃなくて、「考え方のプロセス」を大事にして欲しい。
水島
花子さん
それはどうしてでしょうか?
大学入学共通テストは、問題文を読み解いて、自分で数式を立てて解く問題が多い。つまり、「考え方のプロセス」が出題されているということだ。
水島
花子さん
具体的にはどうしたら良いのでしょうか?
普段から「論理立てて解くこと」を意識して欲しいね。「なぜそうなるのか人に説明できるようにする」ことが大事だね。
水島
問題を解く時には、1つの方法で解いたら終わりではなくて、他の方法で解くとどうなるのか、考えてみて欲しいんだ。
水島
花子さん
それはどうしてですか?
大学入学共通テストでは、「太郎さんはこう考えた」「花子さんはこう考えた」というように、いろいろな人の考え方を問われることが多いからだよ。
水島
普段からいろいろな方法で解けるようにしておくと、慌てないで済むと思うよ。
水島
あとは記述式の問題をどんどん解いていくと良いね。
水島
花子さん
記述式問題の導入が見送られたのにですか?
実際に記述する問題は出ないけれど、「記述力が必要な問題」が多いからね。
水島
「誰かの記述を埋める問題」や「考え方のプロセスを問われる問題」が出されるので、記述力がないと対応できないんだ。
水島
花子さん
なるほど!そういうことだったんですね。
大学入学共通テストを攻略するには「深く考えて解く」ことが必要なんだ。「考え方のプロセス」を大事にして、「いろいろな解法」で解くようにしていると、自然に身についてくるよ。
水島
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多磨高等予備校、代表の小村です。
ありがたいことに、当塾でも推薦やAOで合格した人が日に日に増えています。
しかし、一般入試の人は、それを横目にまだまだ勉強を続けていかなければいけません。
「自分はまだ志望校の合格ラインに達していない」
「成績は伸びているけれど、志望校に合格できるか不安でしかたがない」
受験生なら共通の悩みですね。
でも、センター試験まであと1カ月以上、私大の一般入試までは2カ月近くあります。
まだまだ志望校に合格するためにやれることはたくさんあります。
今日は、「今年どうしても第一志望に合格したい人がやっておきたいこと」と、「第一志望に合格できる人だけにある3つの共通点」をお話しします。
やぁ、花子さん、模試の成績、上がってきているね。今まで頑張ってきた甲斐があったね。
小村
花子さん
はい。確かに入校当初は全部E判定でしたから、進歩していると思います。でも、まだ第一志望はB判定なので、毎日不安なんです。
そうかぁ。そりゃあ、不安だよね。
小村
花子さん
学校に行っても指定校推薦やAOで合格した人がたくさんいるので、最近は特につらいんです。
それで今日は自習室で勉強していたんだね。当校の自習室は365 日年中無休で空いてるから、いつ来てもらっても構わないよ。
小村
花子さん
私は行きたい大学の指定校推薦がなかったので、希望を出さなかったんですが、ちょっと後悔しているんです。
その選択は正しいと思うよ。今は推薦で合格した人が羨ましいでしょう。
でも、行きたくない大学に入っても、結局は後悔するんじゃないかな。一旦は大学に通ったものの、また翌年、予備校に通って再受験する人も結構いるんだよ。
小村
花子さん
去年の先輩で、第一志望も第二志望もA判定だったのにダメで、結局、滑り止めのさらに下の大学に補欠合格した人がいるんです。
A判定でも落ちているのに、B判定じゃダメなんじゃないかと思って。
例年、B判定でもC判定でも結構受かってるよ。
今、私大が全体的に難化しているのは事実だけど、A判定じゃないと受からないということはないよ。
小村
花子さん
A判定で落ちて、C判定でも受かることがあるってどういうことなんでしょうか?
A判定というのは、「合格可能性が80%以上ありますよ」ということなんだよ。
B判定で65%、C判定だと50%という具合に合格可能性が低くなっていくわけだけど、A判定でも20%は不合格になる。
私大定員厳格化の影響で、A判定でも落ちるようになってしまったと捉えている人もいるけれど、そういうわけじゃない。
昔から、A判定でも不合格だった人はいたんだよ。
小村
花子さん
じゃあ、先輩はどうしてその20%に入ってしまったんでしょうか?
それはA判定がいつのものだったのかにもよるし、毎回A判定だったのか、たまたまA判定だったのかでも違う。
マーク模試は良くても、記述模試はダメだったのかも知れないし、状況を詳しく聞いてみないとなんとも言えないね。
小村
花子さん
私はどうしても明治大学に行きたいんです。
親に浪人はダメだって言われているし。
今、B判定ということは、合格可能性が65%ということですよね。
ということは、もっと上のたとえば早稲田大学用の問題集をやった方がいいんでしょうか?
花子さんは、どうしても明治大学に行きたいんだよね。
だったら、早稲田大学用の問題集は必要ないよ。
その問題集をやる余裕があるなら、早稲田大学も受けた方がいい。
小村
花子さん
じゃあ、受験する大学の過去問や問題集で十分っていうことですか?
そうだよ。大学によって出題傾向が違うからね。
早稲田大学レベルの問題が解けるようになったとしても、明治大学で出ない問題なら明治大学の合格可能性は低くなってしまう。
それより明治大学で出そうな問題を解けるようにした方が、合格可能性は高くなるよ。
小村
花子さん
言われてみれば、確かにそうですね。
じゃあ、先輩は過去問の対策が不十分だったのでしょうか?
それもあるかも知れないね。
模試ではA判定でも、実際に過去問を解いてみたら、苦手分野の出題が多くて合格最低点に届かなかったということは良くあるよ。
大学の入試傾向も知らずに挑んだら、A判定だったのに・・ということは起こり得る話だよね。
敵を知るのは、とても大切なことなんだよ。
小村
花子さん
じゃあ、私は明治大学の過去問をやればいいんですね?
そうだね。
これからは明治大学の入試傾向をつかんで、それに合った勉強をしていくのが良いね。
ただ、現段階でB判定ということは、まだどこかに穴があると思うよ。
できなかった問題は弱い部分だから、基礎に立ち返って復習することが大事だね。
小村
花子さん
そうですね。
今から新しい問題集をやるより、基礎をしっかり固めた方が良さそうですね。
第一志望に合格している人には、3つの共通点があるんだ。
知りたいかい?
小村
花子さん
はい。是非、教えてください!
まず1つ目だけど、合格する人は、その大学に絶対合格したいという強い思いがあるんだ。
たとえ今、C判定だったとしても決してあきらめなければ、最後の最後で成績が伸びたりするんだよ。
特に現役生はね。
逆に滑り止めの大学に合格して安心しすぎてしまうと、肝心な第一志望の試験で失敗してしまうこともある。
やはりなんとしてでも、第一志望に受かってやろうという気持ちが大事だね。
小村
花子さん
どんな勉強をしたらいいかに目がいきがちですが、合格したい気持ちが大切なんですね。
そして、もう1つはさっきも言ったけど、過去問で入試傾向をつかんで、志望校に合った対策をしていくことだね。
絶対合格したいという気持ちは大切だれど、実際の入試問題に対応できる準備をしておかないとね。
小村
花子さん
過去問を解くのは入試直前で良いかと思っていましたが、志望校に合った対策をすることが大事なんですね。
そして3つ目は、試験に行かないと受からないということだよ。
お金と体力とメンタルが続くなら、たくさん受験した方が合格の確率は上がるよ。
今は同じ大学、学部でも何度でも挑戦できるからね。
8つ受けて早稲田だけ合格したという人もいるし、3つ受けて法政だけ合格した人もいる。
実際の学力はそんなに大差がなかった。
同じ学力でも、入試方式や試験日によって合否が変わったりするので、受験校選びも重要だけどね。
小村
花子さん
友達が推薦で合格していって、志望校を下げることも考えましたが、やはり良くないですよね。
どこを受験したらいいか、もう一度、大学のことを調べてみます。
多磨ヨビが早慶、国立、MARCHの高い合格率を誇っている理由は「親身な指導コース」にあります。
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