「受験勉強は早くから始めた方がいい」という話をしたけど、受験勉強を続けていく上で、もう1つ大切なことがあるんだ。

それは「はじめから飛ばしすぎない方がいい」ってことなんだ。

そうなんだ。僕は４月から６月くらいまでは、１日10時間勉強していたんだけど、夏にモチベーションが下がってしまってね。

無理しすぎると続かなくなるから、だんだん上げていく方が良いと思うよ。

高２の今なら、勉強習慣をつけるところとから始めたら良いんじゃないかな。

ものすごく勉強したり止めたりを繰り返すより、コンスタントに勉強を続けた方が良い結果を出せると思うよ。

それと、第一志望の決め方だけど、ここまでは行けそうかな、と思うところより、もう一段階上を目指した方が良いと思うよ。

うん。受験は残酷なもので、僕のまわりで第一志望に受かった人は数人しかいないんだ。

僕はもともと早稲田を目指していたんだ。はじめから中央を目指していたら、中央には受かっていないと思う。

実際、中央の友達でも早稲田を目指していたっていう人はホントに多いんだ。

「無理かも知れないな」と思いながらじゃなくて、「絶対受かってやるぞ」という気持ちで勉強することも大切だと思うよ。

僕は、模試では中央も最後までＥ判定だったんだ。

うん。模試では一度も結果を出していないよ。

それもあると思うけど、模試の問題は平均的に作られてるから、受験する大学の入試問題とは違うことも多いんだよ。

志望校の入試傾向をつかむのは大事だよ。大学によって本当に違うから。

過去問を見るとか解くとかじゃなくて、その大学がどういう問題を出すのかを調べて、その対策をしていくことが大切だよ。

塾の先生に聞いてもいいし、ネットでも大学の入試傾向を解説している動画とかはいっぱいあるからね。

がむしゃらにやっても全部できないからね。傾向から入るのは、本当に大事だよ。

そうなんだ。僕が受験勉強を開始したのは、高２の冬からだったけど、なるべく早く始めた方がいいと思うよ。

冬は陸トレだけだったので、そうでもなかったよ。

ただ、受験勉強の途中で失速しちゃってね。一番大事な高３の夏は、あまり勉強してなかったんだ。

でも、早くから受験勉強を始めていたから、中央にはギリ受かったよ。3年生になってからだったら、それも無理だったと思う。

そうだと思う。太郎くんもこの秋から受験勉強を始めれば、志望校に合格できると思うよ。

多磨ヨビだよ。入ったのは高3の4月で、それまでは個別指導の塾に通っていたんだけど、チラシを見て変えたんだ。

365日使える自習室があるのは良かったね。図書館は混むから。

とにかく先生方の知識がすごいと思った。英語は膨大な文法の用法や読解法を教わったし、現代文の授業を取ったおかげで、問題の解き方がわかったよ。

うん。僕もそれまではフィーリングで解いていたんだけど、冬くらいから得意科目になって、満点が取れるようになったんだ。

試験でもそれが得点源になったよ。

あと良かったのは学習コーチングだね。

学習コーチングは２週間に一度、勉強の計画を立てて、次のときに振り返りをするものなんだけど、参考書の使い方や進め方の相談ができたのが良かったね。

そうなんだよ。ネットで調べてもわからなかったので、コーチングの先生に相談したんだ。

うん。「この参考書を1日何ページ進めて、何ヶ月後にはここまでいこう」みたいな目標立てをしていたんだ。

あとは、過去問をいつ、どうやって解くかで結構悩んでいたんだけど、それも教えてくれたよ。

たとえば、共通テストの過去問を、日曜日に本当のテストのようにして解くというのをやっていたよ。

うん。たわいのない話とか、日常的な相談もしていたよ。受験期は精神的に不安定になるから、助かったね。

映画とかアニメの話も良くしていたな。話を聴いてくれる人がいるだけで、ストレスが軽減されるんだよね。

いや。俺は3科目受験を選んだので、英語・国語・日本史だったよ。

3科目、4科目、5科目の中から選択できたんだ。国公立だから受験科目が多いとは限らないよ。高崎経済の他にも3科目で受験できる国公立大学はいろいろあるよ。

まだ高２だし、入試制度を調べるところから始めてみたらいいんじゃないかな。推薦も狙えるかも知れないしね。

あと、志望校は早めに決めた方がいいよ。俺は10月まで数学も勉強していたけれど、結局は使わなかった。無駄だったわけではないけれど、志望校を明確にしていたら、3科目に集中できたからね。

基本的には予備校の授業と復習で成績が伸びたんだけど、前回話した通り、「親身な指導コース」で、日々の自習のカリキュラムも作ってもらったのが大きかったと思うよ。

特に苦手な英語はどう勉強したらいいかわからない状態だったからね。「親身な指導コース」で、丁寧に勉強の仕方を教えてもらえたのは良かったと思う。

英語は文法が大事なんだけど、「親身な指導コース」では、何月から何月まではこの参考書のこの部分をやるという感じで、細かく指定されたんだ。

予備校オリジナルのテキストだけじゃなくて、市販のものもいろいろ使ったよ。先生に指定されたものを買って、言われた通りに勉強していったんだ。

市販のテキストにも良いものはあるからね。いろいろな参考書のいいところ取りをする感じだったよ。特に、英語の文法に関しては、中学の参考書を買うように言われて、そこからやり直したんだ。

高校の英語は、中学の英語がわかっている前提で始めるからね。英語が苦手なら、受験勉強は高２のうちから始めた方がいいよ。中学英語の復習を高２で終わらせれば、入試までに十分間に合うからね。

「HISTORIA［ヒストリア］日本史精選問題集」っていうのがあるんだけど、これが解けるようになるのを目標にするといいんだ。

100題の問題集なんだけど、いきなりこれをやるのは無理があるんだよ。問題集だからね。まずは、基礎の部分を固めないといけないんだ。

「金谷の日本史「なぜ」と「流れ」がわかる本」という軽めの参考書があるので、これを先にやった方がいいんだ。

日本史って、
１．原始〜古代
２．戦国時代〜幕末
３．明治〜現代
というように、３つの時代に分かれるんだよ。

「原始〜古代」まで「金谷の日本史」をやったら、次は「ヒストリア」をやってというように、分野ごとに、簡単なのをやった後に難しいのをやるようにするといいんだ。

初めの模試は散々だったけど、このやり方で勉強したら、一気に成績が伸びたんだ。

多磨ヨビだよ。高２の冬からね。

うん。兄と兄の友達の紹介で、面談に行ったんだ。話を聞いて、自分に合っていそうだと思ったので決めたんだよ。

本心から多磨ヨビを選んで良かったと思うよ。何しろ俺は、模試の偏差値が40くらいだったけど、結果的に高崎経済に合格できたからね。

勉強といえば、定期テストの前にやる位で、入試の勉強なんて一切していなかったからね。

多磨ヨビには「親身な指導コース」というのがあって、そのコースを選んだったのが大きかったと思う。

実際に講座で教えている先生が、週１回、勉強の計画や進度チェックをしてくれるんだ。

そうなんだ。俺の弱点や自主学習の進度もわかっているので、講座の中で苦手な部分を重点に説明してくれることも多かったよ。一斉授業だけど、個別に近い感じだね。

答えられないと恥ずかしいしね。少人数だから学校より指名される回数も多いし。だけど、「親身な指導コース」のメリットはそれだけじゃないんだ。

先生が学習計画を立ててくれるって話をしたけど、それがかなり緻密なんだ。

日ごとの時間割、つまり、学校が終わった後、塾までの移動時間なども割り出して、何時から何時まではどの科目のどの部分をどうやって勉強すればいいかということまで計画してくれるんだ。

１週間ごとに進度チェックや確認テストもされるから、さぼれないんだよね。

そうなんだけど、ひとりで勉強してると、どうしてもダラダラしちゃうからね。

勉強する習慣ができたのは良かったよ。それに、決められた学習計画の通りにやればいいだけなので、ある意味、楽だったね。

そう思うよ。志望校合格までの年間計画に沿って、日ごとの学習計画を作ってくれていたからね。三郎君も多磨ヨビに入るなら、「親身な指導コース」にした方がいいよ。

人によって違うけど、俺は英語科の氷嶋先生だった。

いや。受験科目全部だよ。苦手な英語は軽めに、得意な日本史はどんどん先に進めるという調整もしてくれたよ。

学習計画も先生が決めた通りにやれっていう感じじゃなくて、ちゃんと希望も聞いてくれた。だから、やらされ感はなかったね。

授業を取っているいないにかかわらず、勉強計画は立ててくれるよ。

それに授業を取っていない科目でも、質問に行けば答えてくれた。英語や数学の先生は、だいたいいつでもいるから、自習室で勉強していてわからないことがあったら、すぐに聞きに行ってたよ。