多磨ヨビよ。私は高2の1月から通い始めたの。

模試を受けても何をどう対策したらいいかわからなかったし、数学と化学が苦手だったので、頑張らなきゃいけないなぁと思って。

多磨ヨビに入って良かったと思うのは、「親身な学習コーチング」があったことかな。

担当の先生と一緒に2週間分の学習計画を立てて、2週間後にその振り返りをして、その後2週間の学習計画を立てる、っていうものなの。

それまでは学習する習慣が全くなかったんだけど、やることが明確になったので、何をしたらいいかわからないっていうことがなくなったの。

「親身な学習コーチング」の中で、英語の単語テストも同時にやってもらっていたの。2週間に1回は英語の単語テストがあるから、「ターゲット1900」を常に見ていたのも良かったかな。

あと、多磨多ヨビが良かったのは、自習室が夜遅くまで毎日使えたことかな。

私は家で勉強できない人なので、部活が終わった後、自習室に通うようになったら、だんだん勉強時間が増えていったの。

部活が終わるのは6時半ぐらいで、そこから8時まで学校の自習室にいて、そのあと塾の自習室に行って、お腹がすいたら家に帰るっていう生活だったわ。

自習室は勉強している人しかいないからすごく集中できたの。わからないことがあったら、本館に行けば質問できる環境があったのも良かったな。

学芸大の二次試験は小論文だったんだけど、2月はずっと自習室で小論文を書いていたの。私立の入試は2月5日で終わったので、そこから20日くらいの間ずっと。

本格的に対策したのは20日くらいかな。夏休みに一度は書いていたけどね。

私は学校にあった赤本の小論文の欄をコピーして、その問題で書いて、先生に添削してもらって、というのを繰り返していたの。

私が受けたのは家庭科なので、小論文の内容が幅広いの。環境の問題とかジェンダー問題とか、献立を立てさせられたりもあったし。

そうなの。だから、関係がありそうな本を学校の図書館で10冊くらい借りて読んでいたの。本は嫌いじゃないから。

科目によっては学校の授業があまり進まないものもあると思うの。私の場合は、倫理がそうだったんだけど、Youtubeの「ここみらいチャンネル」を良く見ていたかな。

現役の大学生がやっているチャンネルだと思うんだけど、それをルーズリーフにまとめたりして移動中に見ていたの。

共通テスト前にリスニングの動画はないかと思って探していたら、「2倍速で聞き流し」っていうのを見つけたの。それを聞いていたら、本番で最高点が取れて嬉しかったな。

93点だったよ。

YouTubeも勉強に良いチャンネルがあるので、空き時間に見ると良いかも知れないね。

帯広畜産大の「公募推薦」の入試科目は、「小論文」と「面接」だった。「小論文」の対策は9月から、「面接」対策は10月から始めたんだけど、その前に出願書類の準備が必要になるんだ。

推薦の場合は、その他「志望理由書」を書かないといけないんだ。面接では「志望理由書」の内容を聞かれることが多いから、すごく大事なものなんだ。

僕が一番注意したのは、難しい言葉とか専門用語は使わないようにしたことかな。

それもあるけど、専門用語を使うと日本語が難しくなるから、自分が伝えたいことを簡単な日本語で書いた方がいいと思ったんだ。

あと自分が体験してきたことを入れるようにしたよ。面接で聞かれたときに答えられるようにね。

初めて書いたのが9月だったんだけど、すごく練習したね。過去問は5年分ぐらいしかないないんだけど、同じ問題で何回も練習して、とにかく数をこなしたよ。

10回くらいかな。数をこなした上で、専門的な用語も含めると、より得点力が上がったりするから。

例えば農林水産省のホームページ見て知識を増やすっていうのをやっていたかな。学校が遠かったので、電車の中でやっていたよ。

電車の中で小論文を書くことはできないので、通学時間に知識を増やして、自宅や自習室で何回も過去問を繰り返し解くようにしていたよ。

書けば書くだけうまくなるからね。僕は始めるのが遅かったので、そこまで多くはできなかったけど、それでもなるべくたくさん書くようにしていたよ。

結構やったね。ただ、始めたのが10月だったので、回数はあまりできなかった。だけど1週間に1回ぐらいは先生に見てもらっていたよ。

面接は自分が練習してるのをスマホで録画して、それを振り返るのが一番良いと思うね。話の癖とか挙動とかがわかるから。

恥ずかしいよね。でも、自分が成長してる姿も見られるよ。
初めに比べたらだんだん慣れてくるし、録画は自分の欠点がわかるから本当におすすめだよ。

僕が一番感じてるのは、生活習慣を整えることが大事なんじゃないかと思うんだ。

うん。3食しっかり食べて、夜は早く寝て、朝はちゃんと起きて、普段通り勉強してれば、受験も学校の勉強もうまくいかないことはないと思うんだ。

毎日安定して勉強を続けることが大事だと思うんだ。

受験の当日も5教科あると朝から夜までかかるから、集中力が途中で切れちゃったらまずいからね。

そう。だから、生活習慣って大事だと思うんだ。

そうなんだよ。僕も初めは「指定校」か「一般」しかないと思ってたんだけど、学校の先生から「公募推薦」もあるって言われて知ったんだ。

大学入試には、「一般選抜」、「総合型選抜」、「学校推薦型選抜」の３つの選抜方式があるんだ。

「学校推薦型」には「指定校推薦」と「公募推薦」の２種類があって、どちらも学校長の推薦が必要になるんだ。

「指定校推薦」は、大学から指定された高校の生徒だけが出願できるもので、「公募推薦」は大学が求める出願条件を満たしていれば誰でも受験できるんだ。

そう。ただ「公募推薦」の合格率は「指定校推薦」に比べると高くないので、「一般入試」の勉強をしながら、「公募推薦」の準備もしていたんだ。

元々僕は帯広畜産が第一志望で、その大学に「公募推薦」という方法もあると知ったから受けたんだ。チャンスがもう1回増えるならという気持ちだったよ。

自分が行きたい大学なら「指定校」もいいと思うよ。そうじゃないなら、行きたいところを目指した方が結果的には良いんじゃないかな。

高3の夏だった。学校の三者面談があって、志望校を決めるときに、こういうのもあるけどって言われて知ったんだ。

そうなんだ。そこから準備を始めたから大変だったよ。高2の頃にもっと入試のことを調べていたら良かったと思うよ。

夏まで公募推薦を知らなかったから、そこまでは一般入試の対策をしていたよ。小論文は9月から、面接対策は10月から始めたかな。

大変だったね。9月中は一般の勉強と並行してやってたんで、9月、10月が一番きつかった。

11月も一般の勉強はしていたけど、11月の終わりに推薦入試があるので推薦対策の方を優先していたね。

11月は推薦で合格するための勉強に多くの時間を使っていて、一般の勉強は空き時間にしていた感じかな。

推薦入試を受けるなら、”夏までに基礎を固めておくことが大事”だと思うよ。

うまく両立できていたわけではないけど、夏にはある程度は目処が立っていたから、11月に推薦対策で時間を取られてもなんとかなると思っていたんだ。

理系科目は早めに終わらせるようにしてたかな。理系科目は習得に時間がかかるから。

生物と化学だったんだけど、生物は学校の方が早く進んでいたので、塾で復習する感じだった。化学は塾の方が早かったので、予習というか受験対策のつもりで勉強していたよ。

理系科目は公式やその使い方とかもあるので、時間がかかっちゃうんだよね。

英語は氷嶋先生の授業を取っていたんだけど、時期ごとに参考書の紹介もしてくれた。難易度ごとにいくつか紹介してくれたんだけど、初心者向けのものを選んでやってたかな。

文系の人は初心者向けじゃダメなんだろうけどね。それでも英語の成績は伸びたよ。僕は英語と現代文が苦手だったんだけど、現代文も伸びたな。

現代文は読み方があって、それを長島先生に教えてもらったんだ。慣れていくうちに、共通テストで8割ぐらいまで安定して取れるようになったよ。

とにかく、5科目を推薦対策と両立させるのは大変だよ。公募推薦を受けるなら、夏までが勝負だね。

現役のときから学芸大に行きたかったので、合格できて良かった。だけど、今年の第一志望は北大だったんだ。次郎君も憧れの大学があるなら、今の成績に関係なくそこを第一志望にした方がいいよ。

それが良いと思うよ。

共通テストの結果が思ったより悪くて、かなり迷ったんだけど、やっぱり前期は北大を受けたかったんだ。

不安がなかったといえば嘘になるけど、この選択にまったく後悔はしていないよ。逆に北大を受けなかったら後悔していたかも知れない。

もちろん、前期で学芸大を出す選択もあったよ。現役のときは、学芸大が第一志望だったからね。いずれにしても、北大を第一志望に決めて勉強していたから、後期で学芸大に合格できたと思うんだ。

多磨ヨビの「双方向型オンライン授業」は「対面授業をライブ配信」する形なので、内容は同じだよ。「双方向オンライン授業」でも指されるし、緊張感は変わらなかったね。

そう思うだろ？ところが、案外そうでもないんだよね。

オンラインだと外に出ないから、逆にきつくなってくるんだ。去年はコロナで５月まではオンライン授業だけだったけど、６月以降は選べたので、ほとんど対面授業を選択していたよ。

その日によって、対面とオンラインを使い分けている人もいた。でも、俺はダメだったね。まわりを見ても、対面に来ていた人が結果を残していた感じがするよ。

教科が多いので朝から夕方まで授業があって、その後は　9時まで自習室に残って勉強していた。自習室にいれば、わからないことをすぐに先生に聞けるしね。

自習室には勉強している人しかしないから、自然とそうなるよ。勉強は量より質という考え方もあるけど、やっぱりある程度、量も大切だと思うんだよね。

俺は数学は好きだったけど、英語をあまりやっていなくて浪人したんだ。

理系の人は英語ができない人が多いよね。だから逆に英語ができるようになると強いんだ。

多磨ヨビの授業が中心だった。英語は、和文英訳、英作文、文法が出るので　全部対応できるように勉強していた。とにかく、先生に言われたことは、全部やっていたよ。課題は多いし、ハードだったけど、なんとか食らいついていった感じだね。

伸びたね。どの位伸びたかというと良くわからないけど、私大の問題もスラスラ読めるようになった。

多磨ヨビの授業のおかげで、英語は埋まったと思う。だから私大にも受かった気がしているんだ。

私大の赤本は、試験の３日前に軽く過去問の形式に慣れる程度しかやらなかったよ。

とにかく俺は北大に受かりたかったので、共通テスト後は、北大対策に重点を置いていたんだ。私大は直前に対策しなくても大丈夫なように・・そうなれるように1年勉強していたんだ。

法政は共通テスト利用で合格したんだけど、共通テスト利用なら出願するだけだからね。

そういう人は多いよね。国立志望の人は、共通テスト後、国立二次対策に集中できる環境を作ることが大事なんじゃないかな。

英語はとにかく単語力が大事だと思うの。

そういう人は「英単語Stock」を使うと良いよ。

私も始めは「ターゲット1900」を使っていたんだけど、覚えられなくてね。氷嶋先生に相談したら「英単語Stock」がいいって言われたの。

「英単語Stock」ってマイナーなんだけど、配色がいいし、レイアウトがすごく見やすいの。それに、単語1個につき100字で説明が加えてあったので、丸暗記じゃなくてしっかり知識が身についたの。

「英単語Stock」は3000と4500の２つがあって、3000が共通テストレベル、4500がMARCH以上位なの。英単語はこの２つをやれば、ほとんどの大学に対応できる単語力が身につくのよ。

市販の教材でも良いものはなんでも教えてくれるよ。氷嶋先生は授業の中で、「今の時期はこの参考書を使った方がいい」というように、時期や生徒の理解度を考えて教材を勧めてくれるの。

そう。志望校へ合格できるように逆算して教材を勧めてくれるから、勉強の進め方のペースが掴めて助かったな。

私、英語だけじゃなくて、数学も苦手だったの。現役のセンター試験は数IIB 34点だったのよ。

北大の二次試験には数学もあるというのにね。だから当初の成績はＥ判定だったわ。

数学も英語と同じで、基礎からやり直したの。私は青チャートをずっと大事にしていて、まずは青チャートを完璧に仕上げることを目標にしたの。

それとサクシードかな。やったのは、青チャートとサクシードの２つだけ。

そんなにたくさんの参考書はやらなくて大丈夫。いろいろなものに手を出さないで、１つ１つを完璧にすることが大事なの。

複数の参考書をやりたくなる気持ちはわかるよ。でも、基礎からやり直したことで、入試に近づくにつれてＤ判定→Ｃ判定→Ｂ判定と面白いように成績が伸びていったの。共通テストでは、英語も数学も８割を超えることができて嬉しかったな。

併願校選びって難しいよね。私は北大の二次対策に集中したかったので、私大は共通テスト利用で出願したの。

そうなんだけどね。私はいろいろな私大を受けることで、北大の二次対策がおろそかになるのを避けたかったのよ。

そうでしょ？いろいろな大学を受けると力が分散されちゃうのよ。

私は公認心理士の資格を取りたいと思っていたので、そこから受験校を探したの。そのカリキャラムがあるところを探すのが大変だったな。 MARCHレベルになると、共通テスト3科目で80％以上は必要になるんだけど、法政の現代福祉学部は、国立志望に有利な5教科7科目で受けられたの。72％がポーターになるので、そこしかない感じだった。

それが良いと思うよ。万一そこに行くことになっても後悔しない大学・学部を選んだ方がいいんじゃないかな。

北大の二次試験は国語、数学、英語の３科目なんだけど、どれも基本的な問題ばかりで、変な問題は出ないの。

だから、ちゃんと勉強していれば大丈夫だと思っていたの。

二月は二次対策で、数学と英語の個別指導を取っていたわ。

二次試験の数学は記述があるからね。数学の高橋先生は、分野をまたいで、視点を変えて、いろいろな解法パターンを教えてくれたの。

個別指導は取った方がいいと思うよ。記述の採点基準は自分ではわからないし、個別だと大学の出題傾向に合わせて指導してくれるから。

個別指導は、先生と一緒に問題を解いていく形式なんだけど、実践的な解き方を教えてくれたおかげで問題が解きやすくなったな。自分で勉強しているときは、何がわからないか気が付かなかったんだけど、先生が指摘してくれたことで、知識の整理ができたのよ。

今、春休みだから。やっぱりこっちは暖かいね～。

私は小５まで北海道にいて、小６で東京に来たから、北大にはずっと憧れがあったの。そういえば春子ちゃんも国立志望だったよね？

今年は共通テストの数学、難しかったらしいね。私も今年だったら、合格してたかわからないな。

多磨ヨビよ。予備校に通うなら、多磨ヨビは本当におすすめできるよ・・って、まだ結果がわからない人に言うことじゃないけど。

実は私、英語と数学が苦手で、どちらも当初の偏差値は50くらいしかなかったの。

本当よ。現役のときのセンター試験は５割もいかないくらいだったのよ。

英語については、多磨ヨビの氷嶋先生と出会えたのが大きかったな。氷嶋先生の生徒はみんなそうだと思うんだけど、中学レベルの問題から始めるのよ。

私が苦手な部分を先生が的確に把握してくれて、基礎の基礎からやり直したのが良かったと思うの。

あまり聞かないよね。あと「学習コーチング」の担当講師が氷嶋先生だったのもラッキーだったわ。

多磨ヨビはライブ授業の予備校なんだけど、それにプラスして、勉強の計画を立ててくれる「学習コーチング」と、自分で勉強の計画を立てる「自立型学習コース」のどちらかを選べるのよ。

私は「学習コーチング」を選んで良かったと思ってるの。ずっとひとりで勉強してると、このまま勉強を続けていて大丈夫なのか不安になるでしょ。

２週間に１度の面談で先生が状況を確認してくれるから、安心して勉強に集中できたわ。

それは大丈夫。多磨ヨビの場合は、生徒と一緒に計画を立ててくれるから、無理がないの。自分で勉強するときの参考書も、いくつか選択肢がある中で好きなものを選ばせてくれたのよ。

コロナ渦ということもあって、予備校の中では友達も作らず勉強していたの。だから、面談で氷嶋先生と話をするのがちょっとした楽しみだったな。

今は学校も予備校も感染対策をしながら普通に授業があると思うん
だけど、一昨年の春は休校になったり、予備校も自粛していたでしょ？

私は多磨ヨビには４月から入ったんだけど、対面授業が再開した６月以降も、「双方向型オンライン授業」と「対面授業」のどちらかを選べるようになっていたの。

「双方向型オンライン授業」は、「対面授業をライブ配信」するタイプなので、内容はどちらも同じなの。

「双方向型オンライン授業」も、「対面授業」と同じで普通に当てられるし、質問もできたよ。

その日によってどちらかを選べるのはありがたかったな。私は体調が良くない日はオンライン、質問があるときや自習室を使いたいときは対面にしていたの。

ただ、私は基本的には対面にしていたな。予備校に通うことで生活のリズムができるし、自習室の方が勉強がはかどるしね。

うん。あのあと一念発起して、大学を受験することにしたんだ。高２の秋に高卒認定を取って、去年の４月から多磨ヨビにお世話になったんだよ。

高卒認定自体はそれほど難しいものじゃないからね。大学受験をするなら早く取った方がいいと思ったんだ。

多磨ヨビに通っていなかったら難しかったかも知れない。特に国語は記述模試で偏差値70までいったからね。

いや。現代文はともかく古文は苦手だったよ。始めはどうやって勉強したらいいかわからなかったんだ。

長文中心の勉強をするようになったら成績が伸びたよ。始めは古文単語などの暗記に頼っていたんだけど、それだけではダメだったんだ。

結局は長文が読めないと点数が取れないだろ？長文中心の勉強をしたことで、問題のパターンが頭に入ったんだ。

古文の岡野先生は、予備校オリジナルのテキストの他、市販の問題集も指定してくれたので、それを順番にやっていったんだよ。

「中堅私大古文演習」と「首都圏「難関」私大古文演習」だよ。長文をたくさん読んでいくうちに、「こういうことを聞かれそうだな」ということまでわかるようになったんだ。

次郎くんも長文の勉強をしてみると良いよ。

政治経済だよ。

俺もそう思った。高校では政治経済を取っていなかったんだけど、最終的に偏差値67.8までいったよ。

政治経済ってパターンがあるんだよ。一見、難しそうに見えても、「こう考えれば当然こうなるよね」っていうように、当たり前のことを聞かれていることが多いんだ。

もちろん暗記の部分もあるけれど、問題文を丁寧に読んで、考えればわかることが多いよ。それを教えてくれたのは、古手川先生なんだけどね。

あと英語も偏差値10くらい伸びたかな。

始めは単語を日本語に変換するようなやり方で勉強していたんだけど、甲田先生に基本から「なぜこうなるのか、丁寧に考えること」を教わったんだ。

そう。勉強が進むペースは遅かったと思うけど、「なぜこうなるのか、掘り下げて丁寧に丁寧に」考える癖がついたのが結果的には良かったんだと思うよ。

そうだと思うよ。

中央大学に行きたかったから、複数の学部を受けたんだけど、特に中央大学に向けた対策をしたわけではないんだ。もちろん過去問は解いたけどね。

たとえば英語の場合、どんな問題にも対応できるよう、応用のできる考え方を教わったんだ。どんな問題が出ても適切に対応できるよう基本的なところを押さえたのが良かったと思う。

世界史は世界中の出来事が出題されるし、カタカナばかりで覚えにくいよね。実は僕、世界史の偏差値は30台だったんだよ。

全然。世界史は見たくもないくらい嫌いだったよ。

高2の時、担任の科目が世界史だったので、何も考えずに選択しちゃったんだ。高３になって、日本史にしておけば・・と思ったけど遅かったよ。

まぁ、そういうことになるね。

太郎くんは、どうやって世界史を勉強してる？

誰が何をしてどうなった、というようなことを、ただ暗記しているだけじゃ、覚えられないしつまらないよね。

僕が世界史を得意科目になった理由はね。世界史って面白いと思えるようになったからなんだ。

世界の国々ではいろいろな事件や出来事が起こっているわけだけど、それには必ず理由があるんだ。

そして、その出来事が理由となって、また次の出来事が起こる。そういう風に世界で起こっていることって、全部繋がっているんだよ。そういう風にストーリーで捉えると、世界史が苦じゃなくなって、面白いと思えるようになるんだ。

といっても、実は池田先生の世界史の講座を取ったからわかったことなんだけどね。池田先生の講座はストーリーでわかりやすく説明してくれるので、嫌いだった世界史が好きに変わったんだよ。

僕は世界史が武器になったことで、合格できたんだと思う。太郎くんも、ストーリーで捉えるときっと世界史が得意になるよ。

あと僕、英語も偏差値40くらいだったんだ。

基礎が固まっていなかったので、一から見直したのが良かったんじゃないかな。初めは基礎を飛ばして、過去問や応用問題を解いていたんだど、全然成績が伸びなかったんだ。

過去問さえやっておけば大丈夫と思っていたけど、違ったよ。基礎に戻ったら、びっくりするくらい偏差値が伸びたんだ。

特に単語をおろそかにしないことかな。単語帳はシステム英単語を使っていたんだけど、ボロボロになるくらい、何回も繰り返し覚えたよ。

まず10月の初めに1年分の過去問を解いて、今の実力を確認してみたんだ。そして、足りない部分を10月の終わりまでに埋めるようにした。実際には11月の初めまでかかってしまったけどね。

まぁ、そうなんだけど、各大学1年分まるごとやるのは効率が良くないので、大問の中で苦手なところを重点的に解くようにしたんだ

解けるところはやらなくても解けるけど、解けないところはやっぱり解けないだろ？解けないところが解けるようになれば、点数が上がる。つまり早く合格点に到達できるからだよ。

あっ、太郎君。久しぶりだね。

前期はオンライン授業になってしまったので、大学生になった気がしないよ。太郎君の方はどう？

残念だったよね。でも、その代わり受験勉強の時間は取れたんじゃないか？

まぁ、そうだよな。来年は大学入学共通テストに代わるし、君たちの代は本当に大変だよね。

おいおい。浪人だなんて、あきらめるのが早すぎるよ。まだ６月だろ。

いや、そんなことはないよ。実は俺はクラス最下位だったんだよ。ハンドボール部の練習はきついだろ？それで授業中も良く寝てたよ。

そうだよ。だから太郎君も十分間に合うよ。

いや、俺も英語は苦手でさ。始めは偏差値50くらいだったんだ。

基本的には予備校で出された課題をこなしていただけだよ。多磨ヨビの「親身な指導コース」では、自分のレベルにあった市販の教材も指定してくれるので、その通りにやったら成績が上がったんだ。

単語帳は「システム英単語」。あとは「英文熟考」と「英文法の核」が良かったかな。７月までは成績が上がらなかったけど、「単語」「熟語」「文法」の整理ができた夏休み頃から急に伸びたんだ。

「親身な指導コース」で氷嶋先生に毎週、学習計画や進度チェックをしてもらっていたので安心できたよ。本当に言われた通りに勉強していただけなんだ。

模試はあてにならないから、あんまり気にしなくて良いと思うよ。

志望校の合格判定も実際の試験通りに出ないので、判定を気にするより、できていないところをあぶり出して、弱点強化のために使うと良いよ。

次回の模試からで良いと思うよ。

模試の判定は全く参考にならないわけじゃないと思うよ。それを基にして、あとは太郎君がどこの大学に行きたいかじゃないかな。

俺は都立大か明治のどちらかに行きたいと思っていたので、明治の過去問は10年分やったよ。中央は時間がなかったので3年分。大学によって出題傾向が違うので、過去問はしっかりやった方が良いよ。

明治は全体的に問題の難易度が普通なのに対して、中央の国語や社会は難しいね。英語はセンターより簡単だけど、その代わり高得点を取らないと厳しいね。法政は問題に癖があるので、自分には合わないと思って受験しなかった。

模試と実際の入試問題は違うからね。行きたい大学の過去問で対策するのが一番だよ。

俺は10月から１カ月やったんだけど、ちょっと早かった気がするね。

その後のセンタープレの結果が良くなかったので、過去問をやめてセンター対策に戻ったんだ。

来年は大学入学共通テストになるから、その対策も必要なんだろうけど、今はセンターレベルの問題が解けるように基礎固めをする時期なんじゃないかな。

リスニングはどういう勉強をしているの？

なるほど。太郎君だけでなく多くの受験生がそのようにして勉強していると思うわ。ところで、そのCDはただ聞き流すだけになっていないかしら？

もしかすると、それが太郎君にとって英語が聞き取れない原因かもしれないわね。実は、リスニングの点数を伸ばすコツは、“英語の「正しい発音」を身につけること”にあるの。

よくリスニングの教材などで「自分が発音できない音は聞き取れない」と書かれているものを見かけるけど、裏を返せば「発音できる音は聞き取れる」ということ。だから正しい発音を身につけることはリスニングの点数を伸ばすのに有効なのよ。

たとえば、日本語で「ハシ」という言葉があるけれど、「ハシ」という言葉にも意味がいろいろあるわよね。

実は日本語にも「正しい発音」というものがあって、会話をするとき、自然と発音（アクセント）によって言葉を区別しているの。この場合は同じ「ハシ」でも、「ハ↑シ↓」だったり「ハシ→」だったり、アクセントが違うわよね。

普段はあまり意識しないのだけれど、正しく発音しないと、相手が聞き取ったときに、どの「ハシ」なのか区別がつかないことがあるのよね。

それは厳密には「なまり」と言うのだけれど、そんな風に言葉が通じないときは発音が関係している、ということがわかってもらえたと思うわ。

そして「正しい発音」が「正しい聞き取り」に繋がるということも、なんとなくわかったんじゃないかしら。

太郎君、この言葉は何て言っているかわかる？

ゲラッ

「get up」よ。

「get up」の発音がまさか「ゲラッ」になるとは思わないわよね。

日本人はまず初めに英語をカタカナ読みするように教えられるので、「get up」の発音は？と聞かれたら「ゲットアップ」と答えるのが当然なの。でも実際ネイティブの発音を聞いてみると、「ゲットアップ」とはかけ離れた音が聞こえてきてびっくりするのよね。

でも「ゲットアップ」がさっき言った「ゲラッ」という音になるように、「聞きとれない」どころか「最初からそのように言っていない」ということがよくあるの。だからなおさら「正しい発音」を知っておく必要があるのよ。

ただね。ただ発音を直しただけでは、リスニングの点数を上げることはできないのよね。

大学入学共通テストの場合、１文を聞いて、その内容を選択する問題が出題されるの。問題が進むにつれ、文が長くなるので集中力が必要になるのよ。

そこでもう一つ、リスニングの能力を高める方法があるの。それは「音読」。

実は音読をするといいことがたくさんあるの。１つは「正しい発音が身につく」ってこと。これは自分で音読をしようとするとき、読めない単語があると、どうやって読むのか調べるわよね。その時に正しい発音が身につくの。

２つ目は「読解力を上げることが出来る」ということ。ただ、読解力が上がるといっても、いまいちピンとこないわよね。

そう思うでしょ？でもリスニングって読んで理解する問題（リーディング）が耳で聞いて理解できるかどうか、に変わっただけだから、文を読む力は当然必要となるの。

それから、音読といっても、ただ文章を読めばいいというわけではないの。さっき言った「発音」はもちろん、意味や構造の切れ目を意識して読む必要があるの。

英文の読み方を勉強している今はまだ分かりにくいわよね。じゃあ、ＣＤのマネをしてみるのはどうかしら？

そう。太郎君は、リスニングの勉強としてＣＤを活用していると言っていたけど、ＣＤから聞こえてくる音声のマネをしてみるの。
息継ぎをするところや、アクセント・イントネーションなど、細かいところまで真似てみるといいわよ。

ちょっとした勉強の合間にやってみると息抜きにもなっていいわよ。ぜひやってみてね。